チャイニーズ・ウォールと言うと、元々は万里の長城の事だそうです。
金融業界ではインサイダー取引を防ぐための「情報の壁」、自主規制を指す言葉だそうです。
私が先日聞いた「壁を越える」はこの壁ではないけど、中国の壁です。
上海から来た女性。彼女はサンティアゴ巡礼をして、更にル・ピュイ=アン=ヴレのミサから出発して
1,200キロの巡礼を成し遂げた方です。
そして日本の熊野古道を歩いてデュアルピルグリムも達成しました。
彼女は浄に来てすごく感動して帰っていきました。彼女のバックパックにはサンティアゴ巡礼のホタテと黄色の矢印のワッペン、そして熊野本宮大社のヤタガラスのワッペンが刺繍されています。
「これは私の88歳の母による手作りなの」と説明してくれました。
戦後80年、上海に住む女性の母親は、80年前は8歳の少女でした。
とても恐ろしい日本軍のことを覚えていると思います。
その母親が80年の時を経て、娘のバックパックにヤタガラスのワッペンを手縫いしてくれる。
どんな気持ちだったのか、その歴史を乗り越えて刺繍してくれる88歳の女性の姿に僕は感動しました。
私もデュアルピルグリムなので、その女性との会話はとても楽しかったです。
それも憧れのル・ピュイ=アン=ヴレのミサの動画も見せてくれました。
彼女は、出発の前に「ここの宿の口コミを書きたいけどどうしたら言いかわからない」と聞きました。
私はgoogle mapを操作しながら口コミの書き方を探しましたが、どうも彼女のファーウェイのスマホからは
口コミが書けません。
調べてみると、中国の方はGoogle mapを使うことができても、口コミはかけないそうです。
そして彼女はもう一つのスマホから操作してみて、口コミが書けるか試してみました。
どうやらそちらからは書くことができました。
彼女は、台湾の巡礼者から「貴方は中国からだから自由に旅行ができなくて大変ですね」と言われたそうです。
しかし、彼女はそんなことはない。確かにビザが必要だし制限はあるが、やろうと思えば何でもできる!
これを彼女は「壁を越える」と表現していました。
こういう真の国際交流こそ、戦争のない世の中を作るのではないかと思います。
以前、テレビで戦争をした後の日本人がアメリカに行ってアメリカ人の歓待を受けた時、「アメリカ人が実際にどういう人々なのか知っていたら、銃口を向けることはなかった」という感想を持ったのを観たことがあります。
日本に観光や様々な目的で来た人たちが、日本でいい思い出を作った人たちが、同じように日本に対して銃を向けようと、戦争するべきだと思うでしょうか?
我々が平和を享受するためには、日本のことを好きになってくれる人が、一人でも増えることが大事なのではないでしょうか?
私は、戦争は結局のところ「生き延びるための最終手段」であることに変わりはないと思います。
しかし、その最終手段に手を伸ばすのは、相手に対する無理解から来ていると思うのです。
もちろん、戦争を回避するために、平和でいるためには、外交すること、日ごろの国際貢献が大事です。
そして様々なレベルでの国際交流が大事だと改めて思うのです。
