よく「歴史は繰り返す」とか「何故、人は争いを辞めないのだろう」などと考えることがあります。
歴史を学ぶという事は、過去を知ることで過ちを繰り返さないようにしようとする学問である、という一面があります。
では、人は歴史を学んできたのに何故過ちを繰り返すのでしょうか?
約100年前、ヨーロッパをはじめとする先進国は成長を続けアジアにも影響をもたらしていました。
しかし、スペイン風邪が大流行しその後長いインフレーションが起こって世界情勢が不安定化していきます。各国は自国優先の経済政策を取るようになり、流通が滞ると恐慌が起こって生存をかけた局地的な戦争がはじまります。この戦争に対して支援をする国が現れ、それぞれの紛争当事国が他国の支援を受けて戦争は激化します。
いよいよ世界の分断が顕著になり、それぞれの支援国同士が同盟を組んで世界大戦を起こしていくのです。
現在、コロナ禍を経て世界経済は長引くインフレーションをなんとか克服しようとしていますが、先進国では極右勢力が台頭し、自国の経済を優先する国が増えています。中東やウクライナを始め世界では局地的な紛争が起こり、それぞれの友好国が支援に乗り出しています。
まさに世界は分断を始めているのです。
では、我々はこの状況を「歴史は繰り返すのを辞めよう!」とキャンペーンをすることで止められるでしょうか?
止まって欲しいです。
私は現状、この歴史が繰り返すかの一番の焦点は、短期的には「世界経済が恐慌を起こすかどうか」にかかっていると思います。
極端な言い方をすると、世界平和はパウエル議長にかかっているのです。
つまり、成長した経済を維持できなければ人々の生活は立ち行かなくなり、生存のために戦争するしかなくなってしまうのではないかと思うのです。
もちろん、一部の人が豊かになっても問題は解決しません。富の再分配が必要です。
100年前に比べたら富の再分配はだいぶ改善されているとは思います。
しかし、難民が全世界で1億人いることは改善が必要だと思うのです。
人の欲望は際限がありません。人の物を奪っていなくでも、結果的に奪っていることは多いのです。これを突き詰めると、そもそも生きていること自体が人の物を奪っていることに気づきます。
しかし、ある程度の範囲でコントロール必要があるのです。
私は共産主義でも社会主義でもありません。資本主義がなんたるかを分かっていないのかもしれません。そういうイデオロギーの中で昭和の人間は生きてきました。
しかし、そういうイデオロギーの話は置いておいて、今の若い人たちは第3の選択肢を見出してほしいなと思います。
理由は、社会主義は資本主義との確執の中で分裂し細分化されました。人の欲望の範囲をどう制限するかの違いだったのではないかと思います。私は、いろいろなイデオロギーのいい所を取っていけばいいと思っています。
もう一つ、第三の選択肢と思うのはAIの出現です。今の政治が民意を反映していないのは明らかだと思います。選挙で民意を反映させるにはどうしても限界があります。
政治の専門家でもない限り、国の政治の行く末を判断できる人は少ないのです。
そうすると、結局政策論争よりイメージ、人格が被選挙人に問われる資格です。
私自身、自分の政治に対する意見があったとしても、選挙で反映されると感じていません。
これを解決する方法として、被選挙人の選び方だけでなく、有権者の政治に対するアプローチの仕方が変わって来ると思うのです。
私は将棋が好きです。将棋は今AIによってプロの世界は進化していると思います。
指した手をAIが評価したり、AIと対戦しながら自分の戦局を様々に研究することができるのです。
AIの示した手が必ず最高とは限りません。しかし、AIだからこそ人間では考えられないような手を発想したり研究することができます。
政治の世界でも同じように政策論争に対してAIを導入したらいいと思うのです。
AIはどの利益に対しても中立に政策を評価できます。
例えば子育て政策などはそれぞれの家庭環境によってさまざまな意見が出ます。しかし、自治体や日本にとってはそういう個人の視点ではなく巨視的な視点で考え評価する必要があるのです。
子育て政策について私のような子供がいない人には意見しづらいところがあります。しかし子供がいたらいたでその人個人の要望が強くなってしまうのは必然です。
AIはそういう個人の立場を超えた存在です。
またAIなら子育て政策に対する総合的な視野で評価することができます。少子化対策の視点、経済対策の視点、税収と予算などの視点、教育やインフラなど多岐に渡ります。
これを有権者が資料を読み込み政策判断するのは至難の業です。
そうすると、現状は子育てに関わる儀業や団体の影響が大きくなってしまい、総合的な政策判断が下せなくなっていてなんだかわからない子育て政策になってしまうと思うのです。
そこでAIの登場です。有権者はAIで日ごろの政策などの悩みを陳情したりします。
AIはそういう情報をストックして日ごろの政策判断、評価に繋げていくのです。
政治家とのつながりもAIで診断します。自分の日ごろの生活環境や信条、政策に対する意見など自分に合った政治家とAIがマッチングしてくれます。
つまり有権者と政治家がAIを通じてそれぞれ評価やマッチングをすることで政策判断に繋げていき、政治家も特定の団体や陳情に左右されずそれぞれの政治信条と政策論争によってAIを介して実行していくわけです。
もちろん全部をAIに委ねるわけではありません。直接政治家と陳情することも可能ですし、今までの政見放送なども可能です。しかし、政治家も有権者も、次第にAIを介する事のメリットを感じるようになると思います。
そうすると今度は選挙区の意味が薄れてくると思うんです。
私は自治体の権限をもっと強くして地域に密着した内政を行い、日本としての国家機能は対外的なものに集約していいと思っています。アメリカの大統領制よりもっとはっきり分けて、外交と貿易・金融、安全保障など対外的なものを政府が行い、内政的な教育、産業、保健、社会保障は自治体で行う。
こうするともっとスッキリすると思うんです。
こうすると税制が難しいですけど、現状は国に頼りきりですが、自治体が独立会計になるのが理想です。あくまで理想ですけど。
そしてそれぞれがAIを介して直接民主主義に近づけていきます。代議制も将来はなくしていきたいです。そうして歴史が循環するのを止めていけばいいと思うんです。
これもAIに判断してもらったらどう思うのか聞いてみたいものです。
