温暖化について

熊野古道中辺路の宿で外国人とお話しているとき、意外と話題に上るのが「温暖化(Climate Change)」の話です。温暖化というより気候変動ですね。

 

特にカナダやスペインのあたりは山火事が多いという事を聞きます。スペインは砂漠化しているような事を聞きました。サハラ砂漠が北上しているという事なのでしょうか?

 

日本で温暖化という話をしても、未だに懐疑的な人がいます。

まぁ本当のところは分かりませんが、世界の科学者もちゃんと立証できているわけではありませんが、温暖化は「ほぼ間違いないのではないか」という段階まで来ているようです。

 

私の解釈としては、元々、生物が生まれる前の地球は、とても熱い惑星だったんだと思います。それが45億年とか時を経て、生物の住める温度になってきました。

 

これはある意味地球が老化したんだと思います。

 

そしてその過程の中で二酸化炭素の濃度が減っていきました。海と生物が吸収したんだと思います。この生物が二酸化炭素を炭酸カルシウムなどで吸収し、死骸となって沈殿したものが化石燃料です。

つまり主に海にすむ生物が微生物や貝、サンゴなどが二酸化炭素を炭酸カルシウムという形で貝殻やサンゴの骨格になり蓄積されます。これが地中に埋まることで化石化し地層による圧迫で石油や石炭の素になるんだと思います。

 

人間はこの二酸化炭素を地中から掘り出して燃焼し、二酸化炭素をまき散らすことで温暖化が起こっているのだというのが僕の解釈です。なので、海洋生物が二酸化炭素を吸収する量に対して人間が使用する量が圧倒的に多いからこそバランスが崩れているのです。

 

これを解決する方法は、二酸化炭素を放出する量を海洋生物など自然が二酸化炭素を吸収できる量に減らすこと。自然が二酸化炭素を吸収できるシステムを人間の手で増やすことでもいいと思います。貝の養殖を増やしたら人間の食糧問題も解決すると思うし、貝殻をごみに捨てて焼却するのではなく、埋めてしまえばいいと思います。

 

もう一つは化石燃料を人間の手で生産するという方法もあると思います。これは先人がいくらでも研究開発しているけど、結局コストが合わないのだと思います。

 

そして、二酸化炭素を出さないエネルギーに変えることが求められています。

この文脈で考えないと、再生エネルギーの話はおかしなことになるのです。

例えば木質バイオマス発電。めちゃくちゃ燃焼して二酸化炭素出しているじゃないかという話になります。しかし、化石燃料を使うことが問題なのです。

 

せっかく生物が長い年月かけて地球の表面から少し地中の奥にしまってくれた二酸化炭素を人間がしまう能力もないくせにエゴで掘り出して使いまくっているのです。

木なら、もう一度植林すれば元通りです。その木が二酸化炭素を光合成で酸素にしてくれます。

つまりプラスマイナスゼロで化石燃料から代替することで地球温暖化を防ぐことになります。

 

こうやってエネルギー資源を化石燃料から再生可能な(つまり先ほどの木のようにたとえ燃焼したとしても元通りにできる)エネルギーに代替しましょう。というのが温暖化に対する考え方です。

 

つまり化石燃料が敵なのです。

 

さて、私が中学生の頃、担任の先生が突然、「リサイクル倶楽部」を作ると言い出しました。

私はなぜか巻き込まれて、(どうしてそうなったのか今でも思い出せない)そのリサイクル倶楽部の部長をやることになりました。

そして古新聞紙を使って鍋敷きを作るとかやったのを覚えています。

 

今を遡ること35年前。世界は「石油資源はこのまま使っていくと枯渇してしまうに違いない」というムーブメントがありました。世界は人間のエゴで好き勝手に石油を掘り出して使っているけど、今のペースで使ってしまったら恐らく40年後には石油がなくなってしまう。

というのです。

多くの研究者が警鐘を鳴らしました。たぶん、中学校の先生はその影響を受けたのだと思います。

同じようにゴミの問題も言われていました。大量生産大量消費社会の中、ゴミが地球を埋め尽くす。と。

 

今、ゴミの問題はゴミを分別したり可燃ごみについても焼却炉の能力が上がったことで昔より声高に言われなくなったと思います。リサイクルシステムも以前よりできつつあるのだと思います。 

 

あとの問題です。

なんか、化石燃料を使う事で地球環境がおかしくなるって言いすぎじゃないですか?

35年前の資源が枯渇してしまうという問題は、先ほどのごみと同じように技術進歩によって解決してしまったのです。

 

それはシェールガスです。人間は掘削技術の進歩により、今まで採掘していた石油よりももっと奥の頁岩(シェール)まで掘削することができるようになりました。この頁岩にシェールガスという化石燃料が発見されたため、石油資源が増えたのです。

このためにこの資源問題は声高に言われなくなりました。

今見つかっている油田で計算すると、石油資源はあと54年で枯渇するそうです。

 

私が中学生の頃はあと30年で枯渇すると言われていたので、シェールガスの埋蔵量は今までの石油の何倍も資源量があるのだと思います。

中学生の頃石油の輸出国は主に中東でしたが、今はアメリカとロシアが主な産出国となっています。

シェールガスの産出が面積の大きなアメリカとロシアであるという事なのでしょう。

 

さて、地球温暖化の悪者になっている化石燃料、石油ですが、産出国であるアメリカは以前、シェールガスが出る前はこの資源の枯渇の問題や自然環境問題に対して積極的に意見を出し、警鐘を鳴らしてきました。

 

しかし今はトーンダウンしています。もしトランプが大統領になればもっとトーンダウンするでしょう。つまり、それぞれ自国の国益に沿って地球環境問題についても取り上げるテンションが違うんだという事です。

 

この温暖化について、オピニオンリーダーはやはりEUだと思います。

先ほどの国益という事で言うと、ウクライナ侵攻の時にもわかる通り、EUは化石資源の輸入国なんです。我々よりも間近に中東で石油が産出され、それを買わなければいけませんでした。

 

僕はこの化石燃料をとにかく悪者にするのは、このヨーロッパを始め石油を産出していない国がある意味嫉妬というか石油だけで生活している国の理不尽さを近くで見ながら高い石油を買わされているから提唱される環境問題である気がしてなりません。

 

ヨーロッパの環境活動家が「とにかく石油を掘るのをやめろ!」と美術品にペンキを投げたり過激な行動が多いのは、長年石油を買っていくうちに自国の経済が疲弊して若者の職が奪われている現実もあるのではないだろうか。と思ったりします。

 

アメリカの経済が好調な理由もその辺にあったりすると思います。

中東やロシアで地政学上のリスクがあり、ヨーロッパが安全に石油を買えるのはアメリカだけです。

 

ロシアから安い石油と天然ガスを買うことができる中国やインドが経済成長しているのもそのせいかもしれませんね。

 

僕は結局石油燃料は使い続けるのだと思います。しかし枯渇する前に、イノベーションが起こることを予想しています。以前、資源枯渇問題でシェールガスの発見により問題が解決(してないけど一旦危機は去った)したように。

石油を人間が作れるようになったり、再生可能エネルギーが石油より安価になったり。

 

航空燃料になっているSAFなども希望があります。

 

和歌山県では有田市の中核産業だった製油所が近年閉鎖になりました。

老朽化していてその前に火災などもあり、復旧するのが難しかったのだと思います。

しかし、有田市にとっては市内生産額の9割を占める産業。

有田市が消滅する危機に陥っています。

 

しかし、和歌山県とエネオスは跡地で「航空燃料(SAF)の生産拠点」とする計画を発表しています。私はこれにすごく期待している部分があって、有田市の近くには関西国際空港があったりします。

 

実は最近、航空燃料の確保が難しいため定期便が出せなくなる事態が発生しているそうです。

特に成田空港や北海道の空港などが顕著のようですが、関西の空港だっていつそうなるかわかりませんし、国産のSAFの製造が急がれている中、製油所あとのような場所は航空燃料の生産拠点としても適地のようです。

関空も近いし、白浜空港も国際化を目指してます。伊丹空港や神戸空港など売り先には困らないと思います。

 

SAFの原料は廃棄される植物油などが考えられますが、すでに堺の製油所も同じSAFの生産拠点として検討されていることから、単純に廃棄油だけではいずれ競争に負けてしまうと思います。

 

和歌山はこめ油のかどやもあります。商品化されなかったこめ油の回収もありだと思いますし、

これをきっかけに食品工場の誘致も検討していいと思います。

 

また、耕作放棄地を利用して菜の花の栽培などもいいのではないかと思っています。

菜の花から油を取るわけですが、普通に植物油として生産しつつ、商品にならなかったものをSAFに回すのです。そして菜の花畑は観光資源にもなると思います。

 

和歌山県は林業の盛んな所です。林業で言えば松なども大変油分の多い材木です。

松を伐採した時に植物油を取る仕組みを作って廃油をSAFに回す試みもいいと思います。

エムアファブリーのように松のアロマオイルを作って残りの油分をSAFに回すとかです。

 

和歌山県には花王の化学工場もあります。化粧品などから廃棄される油もあるのではないでしょうか?

 

植物油が航空燃料になるのは分かっているのですが、例えば動物の油も燃料になるのでしょうか?

そしたら毎年廃棄されている駆除された害獣でシカやイノシシの死体を食用にしないで捨てているものが多いと思います。これも燃料になったりすれば数万頭の駆除した害獣から燃料を作ることになります。和歌山県内だけでです。他県にも広がったら面白いイノベーションです。

 

とにかく日本は資源のない国と言われてきました。資源のありがたみを一番知っている国です。

先の世界大戦は石油のために戦ったという一面もあります。石油がなくなったから負けたという一面もあります。

エネルギー確保は国のとても大きな問題です。

 

将来戦争が起きないようにするためにも必要なことだと思います。