2022年2月24日。ロシアがウクライナに対して侵攻しました。
その時、私が最初にしたことは、食堂にある世界地図の確認でした。
その世界地図には、オープンしてから宿に泊まった人に、自分の出身地または現在住んでいる場所をピンで刺してもらっていました。
ウクライナには、ピンが刺さっていませんでした。
私はお客様の心配をしなくていいことにまずは安堵しました。
そして、ウクライナの周り、ロシア、ポーランド、バルト三国、ルーマニアなどは来ているのに
ウクライナだけ来ていませんでした。
ウクライナの人口は約4000万人。決して少なくはありません。
なぜ来ないのか。ここで疑問に思ったのは、「はたしてウクライナはヨーロッパなのだろうか」
という事です。
ヨーロッパの境目はいろいろ説があるようです。
ネットで調べると「ウラル山脈」と書いてあります。
その中で、西欧と東欧とやはり文化が分かれていて、これはキリスト教で分かれていると思うんです。それは「ローマ・カトリック」と「東方教会」です。
キリスト教の解釈の仕方で教派が分かれ、キリストと神と精神の位置づけてどうやらカトリックと東方教会と別れるようですが、やはりその別れた後の文化が違うという事だと思います。
別れたことで、サンティアゴ巡礼というのはその西のヨーロッパの文化に深く根付いていて、
そのサンティアゴ巡礼路の一番東側のスタートする場所がウクライナのキーウのようです。
つまり、ウクライナは「ギリギリ西ヨーロッパの文化が入っている圏内」と言えます。
ウクライナの面積は日本の約1.6倍。どちらかというと東西に長いです。
ウクライナの歴史を見ると、ずっと外からの攻撃にされられてきた場所であることが分かります。
大きな山脈を持たず、ただっぴろい平原は農業をするのにはとても適している反面、要塞を気づいて守ることが無地かしい土地だったようです。(司馬遼太郎は中国の万里の長城が築かれなかったことがタタールのくびきを産んだとしてますが、大きな影響を与えたという事だと思います)
我々日本人にとってもっともなじみの薄い地域だと思います。
華やかなヨーロッパの中で一番奥まった地域です。しかし、ヨーロッパで一番の穀倉地帯なのです。
守りにくくて大きな穀倉地帯であることが、歴史の支配者から常に狙われる場所だったのだと思います。
そして、その南には黒海があり、黒海は地中海に繋がっているのです。
地中海に繋がったところに「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれたバルカン半島がありますが、
その黒海から地中海を経て西ヨーロッパに物を運ぶ水運のルートはすっと争いの絶えない、地政学上大きな意味を持つ場所だったんだと思います。
その黒海が運んできたものはいろいろですが、小麦は特に影響が大きかったのだと思います。
今のウクライナ侵攻でも、小麦の輸送がままならなく、アフリカ諸国まで食料危機に陥っているわけです。
日本でも現在米不足の懸念が出てきていますが、将来的にコメを安定的に供給できる体制を維持することは安全保障上、とても大切であると考えてます。
