さて、投資の話続きます。専門家でもないくせに。
以前、親戚の一人が、「電気屋は電気屋なんだ」という愚痴を言っていた事が印象的でした。
これはどういうことかというと、その親戚は異業界から大手家電メーカーに入ったのですが、
事業計画を話しても、話が通じないというか、プレゼンが響かないことを嘆いていました。
家電メーカーの収益構造というのは、製品原価があって物流コスト、販売店マージンなど営業経費があって残りが収益となります。
乱暴な言い方をすると製品原価が60%で営業経費を20%引いて残りの20%が営業利益みたいな構造です。
しかし、そこに違う業界のビジネスの話をすると、たとえばコンテンツビジネスなどは営業利益が3%です。だけどこれは継続的に利益が出るので初期投資はかかるけど何年か後には回収されて維持費もなく堅実なビジネスです。なんて話をしても、魅力を感じないのです。
逆に、異業種から参入することで画期的なビジネスに変化している例もあります。
私がすごいなと思ったのは、「俺の~」で知られている俺の株式会社です。
このお店を創業した人はブックオフという古本業界の坂本さんという方です。
私も飲食店で店長をしていましたし、その前はカフェチェーンで出店戦略室にいました。
飲食の収益構造というのは、原価が(業態によって多少差がありますが)飲料が20%前後、食材が25~30%ぐらいというのが普通です。
しかし、「俺の」の場合、食材の原価が40%から60%なんです。これで圧倒的なコストパフォーマンスを出すことが人気の秘密です。こんなことしたらいくら売れても利益出ないです。と思うのが通常の飲食店なのですが、「俺の」の場合、このことでの相乗効果がすごいのです。
①まず料理長のモチベーションが全然違います。
いつも原価に悩まされて自分が一番お客様に出したい料理を出せないでいた、ちょっと高級な腕自慢の料理人がここでなら働きたいと思います。
②お客様が理解してくれます。これだけのコストパフォーマンスを示していると、お客様も、多少席が狭くても、滞在時間が1時間45分に制限されていても満足してくれます。
③広告宣伝費をかけなくても、口コミで話題になり、テレビなどで取材に来てくれます。
これによって、原価は高くても、店舗面積に対する席の効率が良く、普通2回転のところ1日3回転(同じ席に1日に3回お客様を通すことができる)を実現する集客とお客様のご理解があるお店ができるのです。
これは飲食店が従来の収益構造の中で、デフレと人口減少、出店過多によって客単価が下がり、反対に不動産コストが高くなってしまい競争力を失っているところに強力な差別化をすることで実現した業界参入の例だと思います。
投資の勉強をすることは、その業界の収益構造に直結する話です。どうやって収益を出しているのか、その収益は時代の変化に対応しているのか、今後も同じように収益を出せるのか。
私の意見としては、もし自分のお金を人に投資するなら、その投資先の収益構造や業界の流れを知り尽くした上で成長する見込みがある投資先に投資をしたいです。
投資というのは、目先の値動きだけで投資をすると先日のブログにあった仕手筋を始め金融のプロに勝つことはできません。
10年間いくつかの経済番組を継続的に視聴して投資の本なども読んだことありますが、個人投資家の投資術なんて所詮賭けでしかありえません。私の場合は飲食店や宿泊業に仕事上多少の知識を道併せているので、それを合わせて業界を展望して投資するならまだ現実的な投資ができると思います。(それでも勝つ保障なんて全くありません)
むしろ自分のお金をちゃんと運用するなら、自分に投資したいです。自分になら無駄になることはないからです。自分が始めるビジネスに投資をして、回収して、後継者を作って引退したいです。
これが僕の夢です。
