投資の話

私の過去の上司の一人が「お金は働いて稼ぐものです」という事を言っていた。

この言葉が好きです。

 

不労所得というのは、悪銭身に付かずというか、自分の貯えにならない気がしてます。

そんな昭和の人間です。

 

子どもの頃、新聞で株価欄を見るのが好きという変わった子供でした。

(もちろん、毎日チェックしていたわけではありません)

昭和の頃は「仕手筋」というのがいて、株価を操作してお金を稼ごうとするちょっと悪い人たちのような存在がいました。株価を一時的に釣り上げて個人投資家に買わせて、その後高値で売り抜ける。そうすると個人投資家は仕手筋が売り抜けた後に売るから損をする。

1980年代はそんな法律ギリギリの事をする人たちが活躍していました。

 

昭和の人間からすると、株価の値動きだけで判断して売り抜けようと失敗する人がいっぱいいた時代だったのです。仕手筋は個人投資家を誘導して自分たちだけ儲けるプロです。

扱っている金額も違うし、一般人が勝てるわけない。というのが私の時代のいわば常識みたいなものでした。

 

今、投資はブームです。昔もいた「投資の神様」が幅を利かせて個人投資家がとても増えています。なんと政府が個人投資を優遇する政策まで出してくる時代になりました。

 

これは、個人の貯蓄が運用に回らないことで経済が停滞してしまってデフレに陥っているから。だそうです。そのため、貯蓄に対する金利をゼロ金利まで下げて投資を促しました。

投資の知識がある人はこれをチャンスととらえて、いわゆる「おくりびと」なる個人資産が億を超える個人投資家が現れたそうです。

 

すごいですね。私は親の言いつけを守って「絶対人にお金を貸してはいけない、株に手を出したら絶対失敗するからやめなさい」と言われて育った時代の人間です。

今でもこれだけ投資の世の中になっても、個人の貯蓄は増えていく一方らしいですね。

 

昭和の人は、不安定な金融市場で「株に失敗した人」の噂ばかりが先行しているからだと思います。

そこで、政府は「金融」について学校で教育しよう。という事になったのだと思います。

 

デフレを脱却するためには市場で流動する資産が必要です。私は経済のこういう流れって電気と似ているなぁと思います。

 

つまり、電気って充電していても、実は徐々に放電してしまいます。電気は電位差がある所に流れていくことで電流になります。

つまり、ちゃんと電気を起こしつつ、消費していきながら循環している状態が電気にとって望ましいのです。

 

水みたいですよね。水槽に魚を飼っていると、その水槽の水は流れないので淀んでいきます。

なので定期的に変えてあげたり、常に酸素を送ってあげたり、ポンプを使って水流を作ってあげたりすると、魚の生育環境が保たれるのです。

 

お金が溜まっていくと淀んでしまう?わけではないのですが、実はお金は貯蓄している間にも価値は変動してしまいます。今、日銀(日本銀行)が物価を安定的に2%上昇しているのが望ましいと考えているのは、この貯蓄ばかり増えてしまって経済が停滞しているので、安定的に活性化させる度合が(2%という数字はどうやら経験則で、根拠はないらしい)2%の物価上昇なのです。

 

つまり、物価が毎年2%上昇する世の中にしますよ!だからお金ばかり貯めないで、貯めているお金をしっかり運用しないと駄目ですよ!という国民に対するメッセージです。

何が駄目なんでしょう?お金を貯めなさい。老後は2,000万円必要ですよ!じゃなかったのでしょうか?

 

どうやら日本人は、高齢になって最後お金を抱いて死ぬのが一番安心なようです。

高齢になるとどうしても医療・介護のお金が一番の懸念材料です。

国も、高齢者の社会保障費増大が問題になっています。

お金があったって死ぬときは死ぬんですが、日本人は最後死ぬ時までお金を心配したくないようです。

しかし、お金をいくら貯めても60歳で定年を迎えて40年の老後の生活に必要な資金を貯められてしまうと、運用に回すお金がどんどん足りなくなってしまうのが今の日本経済です。

 

その為、超高齢化社会になった日本は大規模な金融緩和を行いました。これは当時の日銀総裁の名前をつけて「黒田バズーカ」と呼ばれています。金利を下げるだけでは日本人の貯蓄か変わらないので、日銀が先頭きって国債を買い続け、市場にお金を流入し続けたのです。

 

つまり、先ほどの電気の話で言うと、電気を起こしても起こしても、みんな充電してしまうので電流にならないから、政府がそのはけ口になったという事でしょうか。

 

まぁ私なりの最近のマクロ経済の(勉強もしたことないのに)流れってこういう事かなぁと思っています。

 

じゃぁ私が投資をしているのか?と言われると、してません。(笑)

やはり怖いのです。

 

そんな私が感じている今の学校での金融教育について。ニュースでは「高校生が金融教育の導入を受けて株の勉強をしている」みたいな事を言ってます。

 

金融教育=株。私は金融教育は株の投資の勉強ではないと思うのです。

(このブログを書こうと思った主題はなんとここから(笑))

 

実は、日常生活に投資というのはいっぱい知っておく必要がある考え方なのです!

めずらしくビックリマークをつけて強調します。

金融資産を持つ前から、投資の勉強は必要なのです!

 

普段からみなさんが身に着けているお金のお話と、投資の話は連動しています。

例えば靴です。

 

靴を買うとき、「普段から使う靴」と「作業する用の汚れていい靴」、「おしゃれ用の靴」ってあると思います。靴を買うときの予算は、この用途によって大きく変わってくるわけです。

 

「普段から使う靴」は自分の一番使いやすい、そして丈夫なものを選ぶと思います。

買うときは、どれくらいの期間使うだろうかも考えると思います。

そこからさらに自分の生活における靴のプライオリティなどを鑑みて靴を買います。

(そんなことまで考えて靴買ってないよ!とう人もいるかもしれませんが)

 

さて、作業する用の汚れていい靴はなるべくお金をかけないと思います。

普段から使う靴を長く使った後にこの作業靴にする人もいるでしょう。

 

「おしゃれ用の靴」を買うときは、私はおしゃれをしないので想像ですが、自分のおしゃれをする服装に合わせて(予算的にもバランスをとって)予算が決まって自分のアイデンティティを補完する靴を買うのだと思います。もちろん、大事にしてなるべく長く使えるだろうことを想像しながら。でも、いつまで使うのか、はあまり考慮に入れません。「長く(一生?)使うから」です。

 

この、「普段から使う靴」や作業靴というのはとても経済性を帯びている投資なのです。

たとえばその靴が(計算しやすいように)3650円の靴で1年間使うとなったら(毎日履くとして)

一日10円のコストになるのです。

この3650円のコストは買ったときに1度でお金を払うので「イニシャルコスト」と呼びます。

つまり一年間普段使いの靴を使うために投資したお金になります。

 

これに対してサービスまたは物を月々使用料などとして支払う物は「ランニングコスト」と呼びます。例えば家賃や通信費はランニングコストです。

 

実は時間も投資です。みんな1日24時間を消費しています。この時間を1時間当たり時給1,000円でアルバイトしたら、1時間の自分の時間を投資して1,000円を得たという事です。

 

雇う側にとってもアルバイトさんを雇うことは投資です。1時間あたり1,000円をアルバイトさんに投資して、自分が担っている業務を分担させて業務を委託するわけです。

 

では、靴にしても時給にしても投資を行います。そして、投資した分だけリターンを求めるわけです。靴に投資してリターンは何かというと、靴を履くというサービスを受けられるという事です。

 

もしこの靴が買ったときの想定が、仮に1年間履くことを想定していたとして半年になったらがっかりします。コストパフォーマンスが悪かったという事です。その原因を追究するでしょう。

使用した自分が、使い方が荒かったことで寿命ば短くなったら自分のせいです。

半年になったという事は自分のメンテナンスのせいで1日10円のコストで済んでいたはずの靴に対する(靴を履くというサービスを受ける)コストが20円になったという事です。

 

さて、ここで「普段履く靴」との付き合い方が問題になってきました。

では、1年履くこの普段履く靴。何もメンテナンスしないで履くと半年になってしまう靴。

3650円です。メンテナンスしなかったことで半年しか履けなくなると、コストパフォーマンスは半減してしまいます。では逆にメンテナンスすることで3650円の半分である1825円のコストパフォーマンスを維持できたわけです。

さらにメンテナンスすることで2年履けるようになりました!

そうすると、1年ごとに3650円のコストがかかることを予定していたわけですから、2年履けると3650円分コストが浮いたことになります。