熊野ルネッサンス

ルネッサンスってひげ男爵か!と言われてしまいそうですが、

ルネサンス(再生)は主にヨーロッパの14世紀から16世紀あたりに隆盛した古典芸術の復興ということらしいです。

 

私は長らく戦乱に明け暮れたヨーロッパが平和を取り戻し、経済復興を遂げたことを背景に芸術が古典を中心に華開いたという風に解釈しています。

 

我々日本人も戦後急激に経済が復興し、一時は世界第二位のGDPを誇る経済大国になりました。

経済大国になる中で日本の商品だけでなく精神・文化にも注目され、現在ではインバウンドの需要が日本の経済をさせつつある状況です。

よく、「モノからコトへ」などと言われていますが、熊野はその受け入れ先として、とてもふさわしい土壌を持っているのではないだろうかと思っているのです。

 

つまり、日本の精神文化を熊野の神仏習合の巡礼を通じて感じていただき、そこで生まれた経済的価値を次世代の文化芸術の促進へと投資することによって、「文化芸術の聖地・熊野」という価値を創造することがさらに熊野信仰、巡礼の価値を高めていく。こういう好循環を生み出していきたいというのが私の提案です。

 

その一環として、トレッキングが始まる熊野古道中辺路の熊野三山の入口、滝尻王子では、巡礼の安全を祈る祈祷を新しく作ったり、中辺路のスタートを二人の人生のスタートと捉えて、外国人向けの平安風日本式の結婚の儀式を行い、晩餐の時には地域の古典芸能を披露するというのは価値があると思います。

世界遺産熊野古道の霊場で結婚式を挙げたいという外国人は必ずいると思います。

 

なぜなら、私が中辺路で巡礼の宿をやっている間にハネムーンのカップルを年間何組も拝見しているからです。

 

こういう祈祷や古典芸能を披露する場を作ることで芸術を(それも人に披露するクオリティーの物を)レベルアップさせる素地ができると思うのです。

そして、このような催しは必ず古道を巡礼する人たちに対しても価値を向上するものだと思います。

また、宿泊施設やガイドなど、受益するのが観光業に限られていましたが、そのすそ野を拡げる事にも繋がります。

 

また、先日のブログでも挙げたように自転車の巡礼を推進して「ツールド熊野」をもっとプロモーションすることもいいと思います。

 

また、熊野九十九王子は江戸時代に整備された緑泥岩の碑があるのみのところが多いです。

こういう所に道祖神を建立するのも芸術文化を振興し熊野古道の価値を高めることになります。

 

古道を歩いているときに、木立をずっと眺めているのですが、ああいう自然の木立の中に自然とマッチした(完全にマッチングすることはないのですが、イメージに合った)オブジェを制作することもいいと思います。

 

熊野古道の歴史に出てきた一遍上人は念仏踊りを踊り、念仏札を配っていました。

この念仏踊りが現在の盆踊りに大きな影響を与えたそうです。

熊野古道の踊りは全国の盆踊りのルーツなのではないかと思っています。

この念仏踊りをベースに、「よさこいソーラン」のような現代風にアレンジした踊りの祭典を催すのもいいと思います。

 

こうしたコンテンツを用意しながら、若い芸術家の移住を促進します。

ただ移住を促進するだけでなく、工芸品を作るなど産業の掘り起こしにもなると思います。