正直欧米人のトレッキング文化について語れるほど詳しくはないのですが、熊野古道中辺路で宿をやっている人間として垣間見た限り、確かに日本の精神文化に興味を持っている人は多く、それを知る上で熊野古道に来ている外国人もいます。
では、日本人が欧米の精神文化に興味を持って、サンティアゴ巡礼やアメリカのアパラチアントレイルを歩くでしょうか?
日本にも「サンティアゴ友の会」というのがあります。サンティアゴ巡礼に興味を持ち、歩いた人または希望している人が情報交換する場です。
巡礼したい人の目的は様々ですが、巡礼するという共通話題でめちゃくちゃ盛り上がります。
私も何人かの方とご縁がありお話させていただく機会が多いですが、普段、身の回りでサンティアゴ巡礼の話題を出しても知らない人が多いから、こういう友の会だったり、熊野古道を巡礼する人に出会うことで共通の話題として話すことができるのが嬉しいのだと感じます。
欧米人でも様々な理由で巡礼する人がいます。多くはキリスト教のカトリック信者だと思われがちですが、私の出会った人を見る限り、半分くらいの人がカトリックではないかなと思います。
つまり、欧米人には、トレッキングという文化が日本よりかなり進んでいるという事なんです。
そのトレッキングは世界中様々な場所があります。
①アメリカのアパラチアントレイル
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%81%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AB
②イギリス横断トレイル「COAST TO COAST」
https://www.bepal.net/archives/57883
③ネパールの「アンナプルナ・トレッキング」
いろいろなサイトがあるのでどうぞ調べてみてください(笑)
どうやらトレッキングをする人にとっては、歩くことでその土地の自然や文化を自分の体で体験することの楽しさ、喜びを知っている人が多いのではないかと思います。
サンティアゴ巡礼の目的地「サンティアゴ・デ・コンポステラ」は大聖堂ですが、実はその後もう一つの終着地があります。
それはフィステレ岬とムシアです。
ムシアは海に面した教会で、フィステレ岬というのはフィステレ、英語のフィニッシュに似てますよね。スペイン語の「地の果て」という意味だそうです。
ここに来ると、ヨーロッパの最果ての地までたどり着いたという感慨に浸るのだと思います。
大西洋の美しい大自然が待っています。
サンティアゴ巡礼も、大自然を感じながら自分と向き合える体験をするトレッキングの一つでもあるのです。
その延長線上に日本の熊野古道があります。
熊野古道も、本宮大社を過ぎた後、那智大社までトレッキングする人がいます。
那智大社で那智の滝を見て、紀伊半島の雄大な海岸線を見て、自分と向き合う時間を作ることができるんだと思います。
