これはゲストハウスをしていて思ったのですが、日本人と外国人では旅行の仕方が違うと感じました。
あくまで熊野古道を歩く外国人を見たからかもしれません。
よく「日本人は働きすぎだ」というニュースだったり意見だったり見聞きすることがあります。
日本では過労死が問題視され、働き方改革が進んでいます。
8年前まで東京で飲食店勤務だった私からするととても進歩しているように感じます。
コロナ禍もあって企業はいろいろ苦境を乗り越えてきたんだと思います。
それもそうなんですが、そもそも休みの取り方が違います。
現役世代でも、1か月とか人によっては半年とかまとめて休むんです。
育児休暇でもないです。
ですから、旅行の仕方も滞在型と言われる方法があるんですね。
日本人の旅行って、私のような昭和世代は特に「安・近・短」でした。
週末2日間で旅行とか、2泊3日。それより多い旅行はゴールデンウィークなどの大型連休のみ。
こういう旅行が主流なんです。
また、旅行のプランを立てるのでさえ忙しいから旅行代理店に丸投げでパックツアー。
結果、日本人が人気の観光地って、基本的にとてもピーキーです。
どういうことかというと、忙しいのは週末および大型連休のみ。もしくは冬のスキー場とか夏の海水浴場とか、季節でどっと忙しくなるけど、年間を通じての稼働率で考えるとどうしても限界があります。とくに平日も常に忙しい観光地って聞いたことありません。
そんな日本人向けの宿泊施設に滞在する外国人が施設に対してどう思うか。
ホテルや旅館ではだいたい同じような懐石形式の料理が多い。
朝食も大体ごはん、焼き魚、のり、味噌汁、納豆。
という事に。
たぶん日本人でも長期間滞在していたら同じことを思うはずなんです。
毎日旅行先の豪華な食事。旅行なんだから特別な体験!て思うじゃないですか。
でも、それが一週間、いや1か月続いたら日本人でも嫌です。
これが外国人がゲストハウスに宿泊する理由の一つなんだと思います。
この外国人が日本に観光に来て一番話題になっているのは「オーバーツーリズム」ですが、
私が考えるに、そもそも日本の旅行形態は慢性的「オーバーツーリズム」です。
なぜなら大型連休ばかり旅行するので、年末年始やゴールデンウイークの混雑状況が当たり前になってます。これって、よく考えたら「オーバーツーリズム」なんですよね。
先日のGWだって一部高速道路の渋滞が45キロですよ。
外国人観光客よりよっぽど深刻な影響です。
私は、働き方改革が進むことはとても良いことだと思うのですが、この旅行や休暇の取り方が問題だと感じています。これは外国人観光客が日本に来ていることや、日本人の働き方が変わってきていること、働く選択肢として外資系企業も増えてきたこと。こういう流れを受けて、日本人の旅行や休暇の取り方も大きく変わっていくことを期待しています。
もう一つ、大きな流れが「団塊世代の終焉」です。
団塊の世代というのは、日本の戦後の消費動向を大きく影響してきました。
戦後、3年間の間に生まれた団塊の世代は800万人。
その団塊の世代があと5年で平均寿命を迎えるわけです。
彼らは消費、政治のボリュームゾーンで生涯を通じて日本の空気を支配していきました。
自民党が変わらないのも、働き方が変わらないのも、貯蓄が投資に回らなかったのも彼らの哲学が大きなウエイトを占めていたからだと思っています。
企業承継も、空き家の問題も過疎化も、核家族化も彼らがもたらした問題です。
