二つの道の巡礼達成者とは、世界遺産である熊野古道中辺路と同じようにスペインのガリシア州(スペインの中で一番西北、ヨーロッパの一番西の果てにある州)サンティアゴ・デ・コンポステラ(というキリスト教の聖地の大聖堂)の巡礼路というのがあります。このサンティアゴ巡礼と熊野古道中辺路は姉妹提携を結んでいます。
世界遺産の中でも「道」を遺産は世界中で熊野古道とサンティアゴ巡礼の二つだけです。
そんなご縁で、スペインのガリシア州と和歌山県も姉妹提携都市になっていて、その共通プロジェクトが「二つの道の巡礼達成者」になります。
サンティアゴ巡礼については次のブログで説明するとして、ここではこのプロジェクトについて。
サンティアゴ巡礼は熊野古道と同じようにコンポステラへの目的地は一緒なんですが、道の方角によっていろいろ道があります。
一番多いのは「フランス人の道」です。実はサンティアゴ巡礼はとても規模が大きく、フランスとの国境であるピレネー山脈からずっと巡礼の道が続いています。つまりスペインを東西に横断する道なのです。距離は約800キロ!
他にも「ポルトガル人の道」や「北の道」、「イギリスの道」なんかもあります。
イギリスの道は海を渡って来てスペインについてからは約100キロ歩く道です。
巡礼は別に長さを競うわけではありませんので、どのルートから巡礼してもいいのですが、
徒歩で巡礼するのはたぶんこのイギリスに合わせてなのか、100キロ歩くことが巡礼証明書を貰うルールになっています。
他にも交通手段としては自転車や馬に乗って巡礼することも証明書が出ます。
ただこの場合は距離が200キロ必要です。
このサンティアゴ巡礼で巡礼した人が、日本に来て熊野古道中辺路を歩くと、二つの道の巡礼達成者になります。中辺路とサンティアゴ巡礼(スペイン語でカミーノ・デ・コンポステラ)どちらを最初に歩いてもいいです。
中辺路の場合は熊野三山の入口である「滝尻王子」から熊野本宮大社へ歩く(約40キロ)か、熊野九十九王子の中でも格式が一段と高い「発心門王子」から本宮大社へ歩き、速玉大社、那智大社の熊野三山をお参りすることでも達成者になれます。また、高野山から本宮大社へ巡礼する小辺路(約80キロ)でも達成者になれます。
熊野古道中辺路でゲストハウスをしていると、このカミーノ巡礼した人が宿泊する方の2~3割いらっしゃいます。
どうやって巡礼したことを証明するのかというと、スタンプラリーです。
カミーノの場合、巡礼する道沿いのカフェやアルベルゲという巡礼宿でスタンプを貰います。
このスタンプにはお店の名前と場所がデザインされていて、これを巡礼手帳に集めていくことが証明になります。
熊野古道の場合は、このスタンプが道沿いの王子社や観光スポットにおいてあり、これを同じように集めることが証明になります。
また、それぞれの国に巡礼手帳があるのですが、この共通巡礼プロジェクト用の巡礼手帳もあります。私はこの共通巡礼手帳のデザインが好きです。
